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熊本県八代にある心理カウンセリング・ルーム「メンタル・ケア・ハウス」です。

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心の救急箱First-aid kit at the heart


 八代・水俣・芦北地区で発行されていました『DUSUKINディーネット』。
 2008年8月から11回にわたり私(清原加代子)のエッセイが掲載されました。
 題して「心の救急箱」
 私が日頃想い描いている心のあり様を綴ってみましたので、お読みいただけると嬉しいです。

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    第8回 〜 喜 び 〜
   

 ほど良い夜風の吹く空に、ドドンパーンと快音を立てながら、美しい花火の競演がくり広げられます。花火師さん達は、全国を縦横に旅しながら人々の心を和ませてくれます。
 八代地域でも、毎年10月に全国花火競技大会が催されます。色とりどりの光の芸術にワクワクしますね。

 日本で花火大会が始まったのは、将軍徳川吉宗の頃から。戦国時代、「戦い」に使った火薬を、江戸時代では「喜び」に使い始めました。庶民が袖や懐に見物用の望遠鏡を忍ばせていたそうですから驚きです。それほど平和で、文化の高い暮らしぶりだったようです。当時の人々は、よく働き、よく遊び、よく笑いました。一人がクスッと笑うと、どんどん伝わっていって、最後は大したわけがなくても、みんなで大笑いしたそうです。

 実は、大笑いすると「NK(ナチュラルキラー)細胞」が増殖します。NK細胞は、ガン細胞やウイルス感染細胞を目ざとく見つけ、やっつけてくれます。健康な人でも日々ガン細胞は発生しますが、免疫細胞のおかげで守られているのです。本当に体は良くできています。「笑う門には福来る」という諺も、理にかなっていますね。
 日本のクラウニングの第一人者の塚原成幸氏は、「楽しいから笑うのではなくて、笑うから楽しい」と語っておられ、様々な発想があるものだと感心します。確かに、笑顔で接すると笑顔が返ってきて、素朴に嬉しいですものね。案外、「喜び」とはたわいないものかもしれません。

 「喜び」は、自己実現するために必要な感情です。人は「嬉しい」と感じる時に自分を好きになり、自分を肯定的に観ることができ、他者を肯定することができます。それを繰り返すことで、自信が育ちます。そして目標に向かい、その結果、幸福感や充実感を味わうわけです。
 多くの心理学では「人生に失敗はない。あるのは、学びと気づきと軌道修正」と定義していて「自分はどうなりたいのか。目標に近づくには沢山の選択肢をいつ、どこで、どう使うか」と自分を人生の主人公として大切に扱い、一方、冷静に客観視するバランス感覚を養います。
 カウンセリングの場面でも「もっとご自分を好きになって、大切になさってはいかがでしょう」と提案すると、「えっ、自分を好きな人って居るんですか?それって、ナルシストですよね」と応じる方が時に居られます。「自分を好きになること」は、うぬぼれや過信とは違います。自分を誰かと比べて、過大評価や過小評価をしていると、それはバランスを欠き、楽しくはありません。自分の喜びを誰かのせいにして埋没させないことが大切です。自分を大事にする「喜び」の力は「困難」を乗り越えます。

 もし、「自分を好きになりたい」とか「喜び方を知りたい」と願うなら、自分が好きなものや、手の届く楽しみを書き出し、それらを取り入れた環境を整え、実行し、「嬉しい!」「楽しい!」「ありがとう!」と必ず声に出して笑顔になることです。とてもシンプルです。「五感」を使いましょう。そして、それらの方法を健康的に効率よく体得したい方は、カウンセリングをお奨めします。ポジティブになるには、専門的なサポートが効果的です。
 「鳥の声が可愛い」「干した布団が気持ち良い」「月がきれい」「食事が美味しい」「この本は面白い」などと、「ささやかな喜び」を意識して見つけ始めると、すでに幸せに暮らしているのに気づくことでしょう。「喜び」はすぐ隣にたたずんでいます。




     
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