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熊本県八代にある心理カウンセリング・ルーム「メンタル・ケア・ハウス」です。

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心の救急箱First-aid kit at the heart


 八代・水俣・芦北地区で発行されていました『DUSUKINディーネット』。
 2008年8月から11回にわたり私(清原加代子)のエッセイが掲載されました。
 題して「心の救急箱」
 私が日頃想い描いている心のあり様を綴ってみましたので、お読みいただけると嬉しいです。

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    第3回 〜 心と体のバランス(2) 〜
   

 晩秋や初冬のこの季節、野山や街路樹の下を歩くと美しい葉が舞い、足元ではカサカサと心地良い音がします。ドングリなどを見つけると、幼い頃竹ぐしに刺してコマややじろべえを作って遊んだのを想い出し、とてもなつかしくなります。コマが回る時も、やじろべえが釣りあう時も、ほど良いバランスが取れていますよね。

 今回は、「ストレス」についてお伝えします。ストレスという言葉は、本来、工学や物理学の用語で、外からの圧力が加わったときに物体に生じる歪みのことを意味しています。ハンス・セリエ博士がそれを生体にあてはめ、「生物学的ストレス」と唱えました。例えば、ボールを指で押すとへこみ、元に戻ろうとします。このへこんだ状態を「ストレス」、元に戻ろうとする力を「ストレス反応」、外から押す力を「ストレッサー」と呼びます。
 ハンス・セリエ博士が生物学的ストレスを提唱した当時は、なかなか世の人には理解し難いものでしたが、今や世界中に認知され、日本でも国民の6割がストレス状態にあると言われています。私達は、様々なストレッサーに囲まれていて、5つの要因に分類されています。

  @ 物理的要因…温度、湿度、騒音、照明など。
  A 科学的要因…酒、煙草、排気ガス、食品添加物など。
  B生物学的要因…カビ、花粉、インフルエンザなど。
  C社会的要因…倒産、リストラ、昇進、結婚、出産など、人生の様々な変化は全てストレス源になります。
  D心理的要因…愛する人との別れや人間関係や、それに付随する悲しみや怒り不安など。

 外的(物理的、化学的、生物学的)なストレッサーは対応の目安も分かり易いのですが、内的(心理的)なストレッサーは感情の度合いが測れないだけに、ストレス反応も個人差が大きいのが特徴です。周囲からは「大した事ではない」と思うことでも、当事者にしてみれば思いつめている場合ってありますものね。

 ところで、ストレスという言葉から、多くの人がマイナスのイメージで受け止めておられるようですが、実はプラスのストレスもあります。ハンス・セリエ博士は、「適度なストレスは、人生のスパイス」と表現しました。人が生きていく上で、ストレスは必要なのです。何事もプラスとマイナスがある事を知ると納得ですね。
 @ ユーストレス…ある程度のストレスがあることで良い刺激となり、やる気が起きたり、創造性が生まれ、プラスに役立つこと。エネルギー源=例えば、文化祭でピアノの伴奏を引き受けて、みんなの前でピアノを弾くことで自信がつき、学校が楽しくなるかもしれません。
 A ディストレス…そのストレスがあることで、余計な気負いや不安がマイナスに働いて、身体症状や業績低下などにあらわれること。プレッシャー源=例えば、文化祭のピアノ伴奏を断れず、ミスしたらどうしようと過度に緊張し、登校するのが苦痛になるかもしれません。

 自分にとって何がユーストレスで、何がディストレスなのかを見つめ、そして心と体のバランスを取るために、「境界」や「限界」を知っておくことは、とても大切です。私自身も、ついつい頑張りすぎるパターンを持っていますから、「もう充分に頑張ってるよ。ちょっとここらでひと休み」と自分に声をかけます。そんな時、心の中でやじろべえをイメージするように心がけています。健康維持の為にも。

     
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