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熊本県八代にある心理カウンセリング・ルーム「メンタル・ケア・ハウス」です。

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心の救急箱First-aid kit at the heart


 八代・水俣・芦北地区で発行されていました『DUSUKINディーネット』。
 2008年8月から11回にわたり私(清原加代子)のエッセイが掲載されました。
 題して「心の救急箱」
 私が日頃想い描いている心のあり様を綴ってみましたので、お読みいただけると嬉しいです。

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    第2回 〜 心と体のバランス(1) 〜
   

 一日の始まり、シャーッとカーテンを開けると、まぶしく新鮮な朝の光と蝉時雨。ツクツクボウシが夏の終わりを惜しむかのように最後の力を振り絞って唄います。「つくづく惜しい、つくづく惜しい!」と。(ある詩人がこのように表現していたのを思い出しました)。
 そして、彼岸花からコスモスへ、やがて紅葉へと季節は移ろいます。地球が絶妙なバランスを取りながら回転しているお陰で、私たちは豊かな自然の恩恵を手に入れています。

 人生も同様。物事がうまくいく時は、バランスが取れています。悩みや体調不良がある時は、心や体のバランスを取る絶好の機会が訪れたのです。悩みや体調不良は心や体からの切実なシグナルなのです。「偏りを修正して、ほどほどに折り合いましょうよ」というメッセージなのです。それに目を向け、耳を傾け、受け止めて改善に向かうことは自分を愛し、周囲を大切にする行為です。

 「心のケア」では、「思考」「感情」「行動」「身体症状」のバランスを大切にします。全てつながり合っているからです。人は誰でも、その人なりのパターンを持っています。良くも悪くも嗜癖のようなもので、いつもの考え方、いつもの感じ方、いつもの行い、いつもの症状(身体感覚)を『無意識』に繰り返すのです。幼い頃から現在までの間に学習し、身に付けたものです。だから『意識』して健全なパターンは残しておいて、不健全なパターン(マイナス思考)だけを変化させれば良いわけです。そのためには、自分に気付く必要があります。

 「感情が病気を作る」ということが、1980年代に医学界で報告されました。それは自分特有の思考・感情・行動を繰り返すことで、体内のホルモンバランスに偏りが生じるからです。他にももっと健全な考え方や感じ方や行動があるのに、人は瞬時にマイパターンに陥ってしまいがちなのです。だから物事がうまくいかない時は、思い切ってパターンを変えてみるといいですよ。

 「どうやって?」――まずは「深呼吸」です。不安になったり、激高したり、落込んでいる時は、呼吸は浅くて速いのです。そんな時、自分の不快感に気付き、「まてよ!落ち着こう」と呼吸を整えましょう。フーッと口から長く息を吐いて、吐き切ったら必ず口を閉じて、鼻からゆっくり丁寧に吸って、2〜3分繰り返すだけで随分落ち着きます。
 実は、リラックスと関係のあるアセチルコリンの分泌促進となり、医学的にも理にかなっているのです。呼吸法を覚えたら、更にリラックスできる言葉やイメージを組み合わせたり、心地よいテンポの音楽に合わせることでより強化され、緊張と緩和のコントロールが可能となります。心と体のバランスを取るために、簡単なテクニックから始めて段階的に移行します。

 私たちは、仕事や学業や人間関係を含めた様々な環境の中で相互作用して生きているので、時に不快になったり、疲れたりするのは当然です。マイナス思考になってもいいからその状態に気付き、『意識的』に呼吸を整え、習慣付けることが大切です。私も1日に3回、呼吸法専用のCDをかけて行います。寝る前に行うと入眠しやすいですよ。1ヶ月も続けると色々な効果が現れてきます。

 1日の終わり、シャーッとカーテンを閉める時、美しく穏やかな月の光と虫の声。地球や自然に対して、感謝や敬虔な気持ちが深まっていく私自身に気付きます。

     
 
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